住宅ローンの基本 2019/9/17

フリーランスや自営業でも「住宅ローン」は組める!銀行の審査は厳しい?

フリーランスや自営業でも「住宅ローン」は組める!銀行の審査は厳しい?
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住宅ローンの利用関して「自営者の利用は難しい…」と言われています。

しかし、最近では自営者やフリーランス、派遣社員の方でも申し込める、新しいタイプのローンが増えてきています。ここでは、自営者・フリーランス・派遣社員の方が利用できる「便利な住宅ローン」について説明しましょう。

自営者のローン審査は、厳しいってホント?

最近では、新しい形の働き方・雇用形態が見られます。インターネットやスマートフォンの普及、ネット環境の整備によって、自宅で仕事を持つ方が増えているのです。

住宅ローンは「一般企業に勤めていなければ、審査が通らない」と思われがちです。しかし、自営者やフリーランスであっても「十分な収入」があれば、住宅ローンが組めます。

また、収入が平均より少ない場合でも、安定した継続収入が得られれば、自営者やフリーランスの方、派遣社員の方でも審査に通るので安心してください。

フラット35なら、自営者でも借りやすい!

審査が不安な方におすすめしたいのは「フラット35」などの長期固定金利住宅ローンです。フラット35であれば、規定の書類や貸付条件をクリアすれば、誰でもローンが利用できます。

フラット35の規定の書類と貸し付け条件は、以下の通りです。

  1. 申込時の年齢が満70歳未満
  2. 日本国籍の方(外国籍の方は、永住許可のある方)
  3. 安定した収入があり「年間返済額の基準」を満たしている方

3.の「年間返済額の基準」とは、年収400万円以下の方は(年収の)30%を返済負担できる方、年収400万円以上の方は(年収の)35%を条件に返済できる方を示します。

1.と2.の基準はクリアしやすいのですが、3.の基準をクリアできるか、年収から「返済シミュレーション」を立ててみましょう。返済基準額の基準が厳しければ、ローンの利用は難しくなります。

銀行の審査は難しい?

銀行の住宅ローンは審査が厳しく(自営者の場合)フラット35に比べて審査が通りにくいのが現状です…。実際に銀行では、自営者や派遣社員という働き方が審査に響く可能性が高く、金額の大きな借入は融資が難しくなっています。

対して、フラット35では年収を見て融資を決定しています。雇用形態や職種ではなく、現在の収入が重要視されます。また、フラット35では「1年間の所得」で審査が受けられます。もちろん、事業開始から最低でも1年以上経過している必要がありますが、収入に関しては2〜3年分の納税証明書(もしくは確定申告書)で、ローンが申し込めるので安心です。

自営者の方でも収入や借入に無理が無く、信用情報の条件を満たしていれば「フラット35」の住宅ローンが利用できます。

大手銀行やネット系銀行の金利に魅力を感じる方は多いです。しかし、審査に自信が無い場合は、銀行で融資を受けるのではなく、フラット35のように「審査の柔軟な」ローンを利用しましょう。

銀行・ろうきんの審査は「開業3年以上」が原則?

銀行の場合は、原則「開業3年以上」経過している必要があります。また、ろうきんの審査でも「開業3年以上」が原則です。

それぞれの金融機関によって、貸し付け条件は若干異なりますが、自営者の方は開業から3年以上経過していなければ、審査に通る可能性は低いです。

確定申告が1年を満たない場合は、どうなるの?

「会社から急に独立をして」しまった場合、確定申告できる金額は少なくなります。しかし、所得の割合が少なくても、フラット35なら安心です。フラット35の審査では、年収を「年間額に換算」してくれるので、転職直後でも不安が解消できます。

自営者・転職したばかりの方も、フラット35なら安心!

(転職直後)年収が分からない場合は「1カ月分の所得」を計算し、12カ月分としてフラットの審査を進めてくれます。これなら、転職したばかりでも審査が受けやすく、可決の可能性が高くなります。

フリーランスや自営の方に限らず、転職したばかりの方も「フラット35」を上手に活用してみてください。