住宅ローンの基本 2019/9/17

住宅ローンを検討するなら必ず知りたい!固定金利と変動金利の違い

住宅ローンを検討するなら必ず知りたい!固定金利と変動金利の違い
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住宅ローンの利用や住まいの購入で耳にする、固定金利や変動金利についてごぞんじでしょうか? 「なんとなく分かるけれど、詳しいことは分からない…」という方も多いはず。ここでは、固定金利と変動金利の違いについて説明します。

ローンの金利は、何種類あるの?

ローンの金利は、ローン完済まで一定の金利が続く「全期間固定金利」と、6カ月ごとに金利が変動(見直し)する「変動金利」があります。

また、全期間固定金利と変動金利の中間に位置する「固定期間選択タイプ」と呼ばれる金利も利用できます。

3つの金利を上手に使い分けよう!

  1. 全期間固定金利方式
  2. 変動金利方式
  3. 固定期間選択タイプ

全期間固定金利って何? 〜金利の仕組みと特徴を知っておこう

全期間固定金利は、フラット35にも採用されています。一定の金利が続けば、返済の計画が立てやすく便利です。その代わりに、他の方式に比べて「金利がやや高め」なので、返済総額が大きくなる可能性があります…。

変動金利とは? 〜金利の仕組みと特徴を紹介!

変動金利は、6カ月ごとに金利の見直しが行われます。社会情勢に大きく影響されるので、一気に金利が下がったり、上がることがあります。2015年11月の時点で(変動金利)は、非常に低い水準で推移しています。

金利の低い期間が続けば、どのローンよりもお得に融資が受けられます。ただ、将来の金利上昇にともない、変動リスクを受ける危険性があります。

固定期間選択タイプ 〜 良いとこ取りのお得な制度!

固定期間選択タイプは、一定期間金利が安定しているので、借入の負担(返済総額)が少なくなります。

【フラット35】は、固定期間選択タイプに分類されます。当初の金利も低く抑えられており、返済期間をより短く(完済)することが可能です。

はじめてのマイホーム・どの金利がお得なの?

どの金利もそれぞれメリット・デメリットがあります。例えば、固定金利であれば、生活設計が立てやすいなどのメリットがあります。

代わりに、固定金利は(他のローンより)金利が高く設定してあります。返済額が変わらないので、シミュレーションしやすいのですが、返済総額のカットに繋がらないのがネックです。

金利の低い時期に「短期間で完済できる」のなら、変動金利を選びましょう。また、将来的に「金利が下がる」と思うのなら、変動金利(の住宅ローン)を利用してみてください。金利変動のリスクは伴いますが、長期間低金利が続けば、最もお得な借入方法です。

どちらのリスクも取りたくないという方、いいとこを取って、リスクを少なくしたいと言う方は、固定期間選択タイプを選びましょう。一定期間は金利が固定され、当初の金利も低めなので安心です。

固定金利選択型を利用する際、注意したいこと!

固定金利選択タイプは、固定金利と変動金利の良い部分を引き継いでいます。しかし、固定金利選択タイプは「変動金利の上限」がないので(ある条件になると)受けるリスクが大きくなります…。

例えば、変動金利の場合は「どんなに金利が変動しても、上限1.25倍まで」と変動の制限がかかっています。しかし、固定金利選択タイプには、上限がありません。金利が大幅に変われば、返済負担が増える危険性があるので注意しましょう。

変動金利はスピードが命!? 短期返済で家計にやさしく

変動金利を利用する場合は、金利の低い時期に短期返済しておきましょう。繰り上げ返済を頑張れば、金利が上昇する前に完済できます。また、変動金利で短期返済した場合、他の「どの金利よりもお得に」マイホームが手に入ります。

まずは、今後の金利上昇が起こる前に「いつまでに返せそうか」シミュレーションをしてみましょう。金利や返済計画は、各金融機関のローンページ、もしくは「担当者に相談」するとベストです。

また、無料の勉強会やセミナーを行う金融機関も多いので、積極的に参加してみてください。

参考:「フラット35」イベント情報(全国の説明会・フェアが検索できます)
http://flat35.com/seminar/index.html